前弧海盆に堆積した田辺層群の上部層が分布します。見草崎には斜交層理やリップルマークなど、浅海に堆積した地層特有の堆積構造を観察することができます。また貝、クジラ、カニなどの化石が発見されています。
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見草泥ダイヤピル
港の対岸には、かつて地層の中を泥が数100m上昇した泥ダイアピルを観察することもできます。地下にある密度の小さい流体が、軽いために上の地層を貫いて上昇してつくる構造でこのため周囲の地層は変形してしまいます。
イセザキ泥岩岩脈
砂岩と砂岩の間から地中にあった泥岩が地震など強い刺激を受けてその上の砂の地層の割れ目に沿って吹き上がった状態で固まりました。
見草崎リップル化石
漣痕(れんこん、リップルマーク)とは、堆積層の表面を水や空気が流れることにより、周期的な波状の模様が作られた規則的な微地形のこと。
地表や河床、海底などに形成され、堆積物(堆積岩)に見られる漣痕により、当時の流れの方向を推定することができます
猿公園下生痕化石
古生物そのものではなく、それが生息していた跡も化石として取り扱われ、このような化石を生痕化石といいます。
生痕化石としてよくみられるのはカニや貝の住んでいた巣孔の跡に泥や砂が詰まって固まってできたサンドパイプと呼ばれるものがあります。
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